2013/07/09

遅筆

ずいぶん長い期間、NASAの歴史に関する新書の執筆に取り組んできているが、まだ全体の原稿がそろわない。

ひとつには、執筆に集中する時間が限られているという理由がある。
他の仕事との兼ね合いもあり、また、子供たちが小さいいまのうちに十分家族の時間をとりたいという事情もある。

ただ、より根本的には、あまりに遅筆だからということに尽きる。
一段落をすらすらと書けることはほとんどない。
調べ物の時間も長すぎる。

新書は、本来は力を抜いて書いたほうが良いものかもしれない。
しかし、宇宙開発の歴史のような、米国で非常にいろいろな文献がでている分野では、書いている過程で次々と新しい発見がある。
また、インターネット上でもどんどん新しい情報やデータが出てくる。
その確認作業は、実にきりがない。

インターネット上の情報はもちろんだが、学術書の記述であってもダブルチェックが必要になることが多い。
著名な宇宙開発史の専門家の著作であっても、誤っていることがあった。

是非とも納得のいく新書を出したい。
しかしいつまでも先延ばしにするわけにはいかないので時間との戦いにもなる。

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