2011/01/29

電気電子離れ

最近、関心を抱いている話題の一つに、工学部生の電気電子離れがある。

学生の理工系離れは、以前から指摘されている。
工学部出身者としては大変残念に感じるところだが、時代の流れをみれば、学生が理工系を避ける気持ちも分かる。

だが理工系のなかでも、電気電子分野が避けられているというのは、一見してなかなか理解しにくい現象である。
この問題について論じてある記事としては、次のものがある。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/436

十年前くらいまでは、電気電子系はかなり人気の高い分野だった。
しかし、現在は最も人気がない部類に入るという。

電気製品・電子製品が安売りされすぎて、しかも機能よりもデザインが重視されるようになって、電気・電子系の学問の価値が軽くなってしまったのではないかと指摘されている。

また、電気・電子系の分野では高度な数学等が求められるので、労多き割りに実りが少ない学問分野になってしまっているようだ。

システムエンジニアの労働条件の悪さが知れわたっていることなども、遠因となっている可能性がある。

電気電子離れは、理工系離れ全般のメカニズムを端的に表しているように思われるところがある。

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